おとといからきのうにかけて親父にデジカメを貸したんだけど、今朝「前に撮ったヤツが出てこない」と騒いでいたので見てみた。そしたら8枚しか入っていない。田舎に行ったので8枚ってことはないだろうと思って聞いてみたら、90枚ほど撮ったはずだと言う。すると82枚ほど消えていることになる。
おかしいと思ってどうやって撮ったのかを聞いてみたが、おかしいところはないようだ。で、親戚もデジカメがめずらしいということでかなりの枚数を撮ったという。撮った後に何回か確認したので撮れていないはずはないらしい。
しかし、よくよく聞いてみるとどうやら親父はボクが教えた「1つ前の写真の確認のしかた」と「まちがえた写真の削除のしかた」を逆に覚えてしまったらしく、撮ったそばから「削除」していたらしい。たしかに削除すれば1つ前の写真に表示が移るから、それでカンちがいしてしまったようだ…。なんともかわいそうだが、もう消したものは元にもどらない。
ボクもむかし同じような過ちを犯してしまったことがある。小学6年生の頃だろうか。ボクはファミリーベーシックという、ファミコンでカンタンなプログラムができるアイテムを買ってもらったばかりで、慣れない手つきで本に載っているプログラムを打ち込んでいた。何時間もかけてプログラムを打ち終え、本には次に「最初のメニューにもどって背景を描くモードにする」などと書いてあった。ボクはそのとき「最初のメニューにもどる」やり方を知らなかったのである。
「最初にもどるにはリセットすればいいだろう」と安易に考えてしまったボクはリセットし、背景をせっせと作っていった。それも慣れないせいか1時間ほどかかって完成した。いよいよゲームスタートだというときに、また「最初のメニュー」にもどらなければならないのでリセットボタンを押した。
本の通りに実行しようとしたがウンともスンともいわない。どこかまちがっていたのかと思ってリストを表示しようとしても何も出てこない。当然だ。リセットボタンを押せば今まで記憶していた内容は消えてしまうのだ。
そのことを知らなかったボクは何時間もかけて作ったものがどこにもなくなっていたということに驚き、かなりがっかりしたのを覚えている。このころの経験からバックアップは大切なのだと思い始めていたのかも知れない、なんちゃって。
人間はちょっとした不注意で大切なものを失ってしまうことがあるから、バックアップは忘れずにね。
ちなみに最初のメニューにもどるには「SYSTEM」というコマンドを打つだけだった。
(2000/03/21 00:00:00 更新)