きのうから引き続き、チュニジアでは珍しい雨だ。
朝ご飯を食べてから、チェックアウト。
フロントにタクシーを呼んでもらい、ルアージュステーションへ。
ルアージュステーションの入口では、あいかわらず行き先を叫んでいる人たちがいた。
係の人らしきオヤジに話しかけられたので、「ジェルバ」と行き先を伝える。
すると、わざわざバスまで連れていってくれた。
バス乗り場の入口に、クサールのミニチュアが置いてある。
なんかかわいい。
ルアージュは乗り合いバスで、人数が揃わないと出発しない。
まだ出発しないからカフェで待ってろ、と言われるままにお店に入る。
アラビア文字のメニューなのでまったく読めない。
とりあえずミントティーを頼んだ。
カフェにあったテレビを何となく見ていると、なぜかブタの映像が。
イスラムの国なので、不浄な生き物のブタがテレビに出るというのは珍しい。
イスラムの人はブタを食べないからね。
ブタのあとに、今度はマスクをしている人たちの映像。
どこかの国で何か感染症でも発生したのかな。
テロップがアラビア文字なので、まったくわからない。
バスが出るまで暇なので、「旅の指さし会話帳・チュニジア」を見ていた。
アラビア文字のメニューが多少わかるかな、と思ってね。
すると、さっきバスまで案内してくれたオヤジが店に入ってきて、いろいろと話をしてくる。
と言っても親父が話すのはフランス語。
ボクらは英語しかわからないので、なかなか会話は難しい。
ちょうど開いていたこの「旅の指さし会話帳」が、話のタネになってくれた。
オヤジも興味深げに本を見て、「これはこう読むんだ」とか「これはこういう意味だ」とか教えてくれる。
まわりの客や店員も集まってきた。
まだお茶の精算をしていなかったので、ためしにこの本を使って店員に聞いてみよう。
「ティー」と「値段」を指さしで聞いてみたら、指を差して読み方もいっしょに教えてくれた。
ホントに指さしで会話ができるね。
会話を続けていく。
ボクの職業はコレで、オヤジはコレ。
ネネの職業は…「専業主婦」が見あたらない。
とりあえず「プータロー」を指さすと、一同爆笑。
オヤジが「そんなこと言うと殴られるよ」とジェスチャーで話していた。